村上文学

Sydney[2]Wallaby hot blood〜アネテで恒常的なオリンピック開催に賛成。

村上春樹「シドニー!(2)ワラビー熱血編」読了。ワラビー熱血編」読了。僕は特にアスリートではなかったのですが、高橋尚子の実況の部分では不思議と涙が溢れてきました。オリンピックは退屈かもしれないが、本書は退屈ではありませんでした。#白猫Bookrevie…

MURAKAMI RADIO〜僕は差シーザースサラダが食べられない。

村上春樹/大橋歩・画「村上ラヂオ2」読了。今回はお気楽なエッセイである。どこから読んでも金太郎じゃないけど、どこから読んでも村上春樹である。一つだけ気になったことはししゃもの話である。雄のししゃもは美味くないというが、おそらくそれは偽ししゃ…

TOKYO KI TAN SYU〜品川猿に盗まれて

村上春樹「東京奇譚集」読了。確か読んだことがあったはずなのに、五本の短編全て初めて読んだ感じがしました。「ハナレイ・ベイ」は映画を観た後だったので映像に引き摺られているように感じましたが、一番気に掛かったのは「品川猿」という短編で自分の「…

DEADHEAT ON CAROUSEL〜断片集

村上春樹「回転木馬のデッドヒート」読了。短編集である。久しぶりに読み返してみた。でもこれはまるで村上春樹の長編のための密かな目元もダッhペンともいえないものだった。昔は「レーダーホーゼン」が印象的だったけど、今回は「登場人物に車椅子の人物が…

Never Let Me Go〜霧の中の記憶と身体の物語

カズオ・イシグロ/土屋政雄訳「わたしを離さないで」読了。序盤はクローン技術による臓器提供者の話と思い込んでいた。でも後半からの残酷さを含んだ哀しみは最後の一文で決壊を崩して滝のように感動を想起させるのであった。#白猫Bookreview Never Let Me G…

LIVE TOUR 2016 「THE LAST」 ~ENCORE~生菅 止戈男

「LIVE TOUR 2016 「THE LAST」 ~ENCORE~」を観た。私事であるが、スガシカオ氏とは同い年である。(ちなみに1966年生まれにはなぜかミュージシャンが多い)そんなわけでU-NEXTのリストを見ていた時に、是非これは見なければと思った。健常者の頃は何回か…

DAS SCHLOSS〜堅牢なシステムと孤立した個人

カフカ/前田敬作訳「城」読了。最初読む前はあらすじから、勝手にルネ・マグリットの「ピレネーの城」のような壁に囲まれた城に近づくことのできない話だと考えていた。しかし、読みだすと、測量士という技術を持った「K」が村のシステムに翻弄される話で、…

Sydney[1]koala naivety〜有袋類と過酷な大地

村上春樹「シドニー!(1)コアラ純情編」読了。村上春樹的オリンピック観戦記、だからと言って陸上競技だけに偏っていない。どちらかというとコアラの生態とオーストラリアの広さが印象に残ったので、まるで水曜どうでしょうのオーストラリア編みたいだった。…

Laos HAVE WHAT ANYTHING?〜アイスランドに想いを馳せて

村上春樹「ラオスにいったい何があると言うんですか?紀行文集」読了。村上春樹によるセルフ聖地巡礼のような紀行文集。個人的にはアイスランドに行きたくなる本でした。#白猫Bookreview Laos HAVE WHAT ANYTHING? ikuzuss.hatenablog.com ikuzuss.hatenablo…

Abandon the cat〜親子と子猫と戦争と

村上春樹「猫を棄てる」読了。村上春樹の物語に通底する戦争の影に触れたような気がします。#白猫Bookreview Abandon the cat

radiko〜Mercedes-Benz THE EXPERIENCE

昨夜、スガシカオのJ-waveのラジオをJ-waveで聴いていたら村上春樹がゲストで出てきたので今朝起きてからradikoのタイムフリーで録音してyoutubeにアップしてみた(初体験)内容はビーチボーイズや短編の話だったから両者のファンの僕にはすごいプレゼントに…

SEIJI OZAWA & HARUKI MURAKAMITalk The Music〜深層の和

小澤征爾×村上春樹「小澤征爾さんと、音楽について話をする」読了。 僕はクラシックは聴かない人だけど、小澤征爾の偉大さと有名度は知っている。 さらに高次脳機能障害のせいか最近音楽が楽しめなくなっている。だから村上春樹の文章だけを読むつもりで読み…

GHOST in Lexington〜村上奇譚集

村上春樹「レキシントンの幽霊」読了。 昔図書館で借りて読んだはずなのですが、短編集にはありがちなのですが、表題作さえ覚えていませんでした。今回も「トニー滝谷」を読まんとするために手に取ったのですが、それは記憶通りの小説でした、しかし「7番目…

「トニー滝谷」を観た。

Goodreads helps you keep track of books you want to read.〜人生におけるL.S.D.

村上春樹「職業としての小説家」読了。 決してこの本は作家としての指南書でもガイドブックでもなく、どちらかというと、昔の探偵小説の「読者への挑戦状」のように、僕らにどのくらい村上の小説が読みこなせているかを問うているテキストなのかもしれない(…

Drive My CAR〜形骸な愛

「ドライブ・マイ・カー インターナショナル版」を観た。 人を愛すること裏切り生きることその差はhi-lite一本くらいの違いしかないのかもしれない。#白猫独りロードショー DRIVE MY CAR ikuzuss.hatenablog.com ikuzuss.hatenablog.com ikuzuss.hatenablog…

Men Without Women〜半身の喪失感

村上春樹「女のいない男たち」読了。 もう何度か読んだ短編集なのですが、「ドライブ・マイ・カー」の映画を見る前の予習のために読んだのですが、他の短編はほとんど忘れていたので、酷く新鮮に感じられました。特に「独立器官」には妙に心を揺さぶられた気…

The Catcher in the Rye〜春樹畑に植えられて

J.Dサリンジャー村上春樹訳「キャッチャー・イン・ザ・ライ」読了。 まず感じたのは、野崎版と比べて圧倒的に読みやすいことと、ハードカバーのせいか、格調高く感じるため、ホールデンくんのスラングというか型破りな話し言葉がしかつめらしく感じることだ…

雑文集〜not雑but未収録集

村上春樹「雑文集」読了。 さまざまな賞を受賞したときの挨拶から結婚式のスピーチまで今まで掲載されなかった村上春樹の雑文集なので、村上春樹に興味のない人には全くお勧めできない本なのです。 でも僕は興味のある人なので面白く読むことができました。…

ライ麦今昔〜訳比べ

村上春樹訳の「キャッチャー・イン・ザ・ライ」を数行読み始めてはたと思い付いた。きっとこのまま読むとぼくの中ではきっと「ライ麦畑でつかまえて」は村上春樹の小説になってしまうんじゃないだろうかと。そして、すぐにフリマアプリを開きライ麦畑でつか…

Catcher in the Rye〜到着

フリマで購入した村上春樹訳版のJ.Dサリンジャー著「Catcher in the Rye」が届く。#白猫日記 【追記】他にも購入したマンガがあるのですが、それは読了後の感想で Catcher in the Rye

スカイ・クロラ〜理系文体とは

森博嗣「スカイ・クロラ」読了。 再読は何年振りかは思い出せない、でも、映画で小説を補完してたので、いくつか記憶との齟齬が発生していた。よく森博嗣の文章を理系文体なんて称すけど、読んでみると、そこには簡素で不要な装飾や無理な説明のない綺麗な文…

村上春樹の百曲〜ハルキスト向け

Spotifyのプレイリストの中でもこれは聴くことが多いプレイリストである。村上春樹の作中に出ている音楽(クラシック〜オールドロックまで)えお網羅したものである。 [http://村上春樹の百曲 村上春樹の百曲 www.spotify.com#白猫日記 ]

意味がなくてはスイングはない〜到着

フリマで買った、村上春樹「意味がなくてはスイングはない」が届く。この本にはスガシカオが載っていると言うので一度読んで見たかった。今回の取引では本の汚れもなく欠損もなかったので、嬉しい限りだ。 ちなみに僕が好きなスガシカオの曲は「月とナイフ」…

空飛び猫〜素敵な絵本

アーシュラ・ル=グウィン村上春樹訳「 空飛び猫 」読了。 アーシュラ・ル=グウィンを読んだのは多分高校生の頃だったと思う。栗本薫のグイン・サーガの名前だと聞いて手に取った次第である。どの本を読んだかも定かではないが、不思議な味わいのする小説だ…

1973年のピンボール〜遠い時代の闘いの世代

3フリッパーのスペースシップ 村上春樹「1973年のピンボール」読了。昔読んだのはどのくらい昔だろう、記憶にないほどだけど、おそらくは大学3年生くらいだと思うので30年以上前なのは間違いがない。今読み返してみると、実に全共闘世代の小説と感じ…

htDEUX DE LAVAGUE/ふたりのヌーヴェルヴァーグ・ゴダールとトリフォー〜フランス映画の徒花

DEUX DE LAVAGUE 1973年のピンボール youtu.be #白猫独りロードショー 「DEUX DE LAVAGUE/ふたりのヌーヴェルヴァーグ・ゴダールとトリフォー」を観た。そもそも、なんでこの映画を見たかというと、「海辺のカフカ」で星野青年がトリフォーの映画を見るシ…

村上春樹「海辺のカフカ(下)〜湧いて出る創作意欲

村上春樹「海辺のカフカ(下)」読了。物語はいつもいつもの村上ワールド ikuzuss.hatenablog.com村上春樹「海辺のカフカ(下)」読了。 佐伯さんは記憶を消し去るためにペンを取る。文盲のナカタさんは文盲なので文字を書けない。そして僕は自分のためにキ…

隠された祝福

村上春樹「騎士団長殺し第一部顕われるイデア編1」読了物語は始まったばかりでも気になるフレーズは散見されている。完走も全巻読み終わってから。。。#白猫さ

村上春樹「村上朝日堂の逆襲

村上春樹「村上朝日堂の逆襲読了。 いつも毎度の村上春樹・安西水丸のエッセイである。最近気になるフレーズをエバーノートにメモするようにした。例えば本書では、 「スパゲティ小説」小確幸(小さいけれど確かな幸せ(調べてみると、台湾で流行したらしい…