読書

Sydney[2]Wallaby hot blood〜アネテで恒常的なオリンピック開催に賛成。

村上春樹「シドニー!(2)ワラビー熱血編」読了。ワラビー熱血編」読了。僕は特にアスリートではなかったのですが、高橋尚子の実況の部分では不思議と涙が溢れてきました。オリンピックは退屈かもしれないが、本書は退屈ではありませんでした。#白猫Bookrevie…

MURAKAMI RADIO〜僕は差シーザースサラダが食べられない。

村上春樹/大橋歩・画「村上ラヂオ2」読了。今回はお気楽なエッセイである。どこから読んでも金太郎じゃないけど、どこから読んでも村上春樹である。一つだけ気になったことはししゃもの話である。雄のししゃもは美味くないというが、おそらくそれは偽ししゃ…

TOKYO KI TAN SYU〜品川猿に盗まれて

村上春樹「東京奇譚集」読了。確か読んだことがあったはずなのに、五本の短編全て初めて読んだ感じがしました。「ハナレイ・ベイ」は映画を観た後だったので映像に引き摺られているように感じましたが、一番気に掛かったのは「品川猿」という短編で自分の「…

DEADHEAT ON CAROUSEL〜断片集

村上春樹「回転木馬のデッドヒート」読了。短編集である。久しぶりに読み返してみた。でもこれはまるで村上春樹の長編のための密かな目元もダッhペンともいえないものだった。昔は「レーダーホーゼン」が印象的だったけど、今回は「登場人物に車椅子の人物が…

SUPER CUB7〜カブも大学もホームもリニューアル

トネ・コーケン「スーパーカブ(7)」読了。小熊大学編開始です。住環境から始まり、人間関係もリニューアル(not刷新)そして自分より悲惨な境遇の同級生と関わることでないないの少女も女子大生へとリニューアルされていくのです。#白猫Bookreview SUPER CUB7…

Sometimes Walk like ZUM ZUM〜平成椎名誠

宮田珠巳「ときどき意味もなくずんずん歩く」読了。解説にも書かれているが、面白いのに、それを説明するのが難しい本である。個人的には、初めて椎名誠を読んだときを思い出したので、つい図書館で椎名誠を予約してしまったほどである。これでわかる人には…

BUTABUTA's Table〜レシピに想いを込めて

矢崎存美「ぶたぶたの食卓」読了。ぶたぶたシリーズ二冊目です。僕はおそらく安心毛布みたいなものは持ったことがないと思うが、ちょっとこんな可愛いぬいぐるみなら持ったもいいと思ってしまった。でもこのシリーズはホンワカだけでなく、酸いも甘いもある…

LOVE&FANTASY Les Paul〜音楽には山あり谷ありソウルあり:ROUTS 66の意地

スガシカオ「愛と幻想のレスポール」読了。実はスガシカオ氏とは同い年である。1966年(昭和41年丙午)なので僕も「ROUTS 66」の一人と言ってもいいのじゃないだろうか。そして、デビューアルバムからCDも買って大好きなシンガーの一人でもある。そんな彼の…

SWEAR ON A SWORD〜真の君主

栗本薫[GUIN SAGA36]「剣の誓い」読了。待望のカメロン来訪に喜ぶイシュトヴァーンであったが、それは同時に、フロリーとの逃避行を諦めることであった。傷心のイシュトヴァーンに知らされるリンダとアルド・ナリスの婚礼の知らせ。その様子を見たアリストー…

let's see anything〜幻想の留学生業

小田実「なんでも見てやろう」読了未遂。一章も読めませんでした。沢木耕太郎を読む前に読んでおこうと思ったけど。やはりに世代も前の著者の主張は老人の戯言にしか思えませんでした。#白猫Bookreview let's see anything

Kazaana〜近未来でも同調圧力

森絵都「カザアナ」読了。平安時代から続く(架空の集団「風穴」を描くSF(少し不思議)な物語。過度な観光立国から息苦しくなった近未来を「風穴」の末裔と日本とアイルランドのミックス家族が諸問題を解決?していく。弁護するわけじゃないが、外国人労働…

CAT Tales[Black]〜家族という名の檻

西尾維新「猫物語[黒]」『つばさファミリー』読了。基本的には、相変わらずの西尾維新です。でも、一つ刺さった言葉があります。「家族は妖怪」です。これでも子持ちの離婚経験者なので、昔は家族がいました。詳しいことは書けませんが、色々あって離婚しま…

SPARK〜富士街道は吉祥寺ではない。

又吉直樹「火花」読了。昔大学の先輩が言った。「教授は打ち倒す対象である。」そのときはよくわからなかったのですが、最近になってなんとなくわかってきたと言ってもいいでしょう。そしてこの物語は芸人による親殺しという意味で一種の「金枝篇」と感じま…

FIND LOST NOVEL〜「MOONTALES〜月物語:つばさライオン」

Amazonで発注した本が届いた。先日日記に書いた、「3月のライオン[特装版]西尾維新コラボ小説付」である。早速開封。そうそうこんな感じにハードカバーだった。結局「3月のライオン12巻」は、無くしたものを含めると都合三冊入手したことになる(苦笑)それ…

Never Let Me Go〜霧の中の記憶と身体の物語

カズオ・イシグロ/土屋政雄訳「わたしを離さないで」読了。序盤はクローン技術による臓器提供者の話と思い込んでいた。でも後半からの残酷さを含んだ哀しみは最後の一文で決壊を崩して滝のように感動を想起させるのであった。#白猫Bookreview Never Let Me G…

MIX TALES〜西尾維新は永遠の青春小説作家

西尾維新「混物語」読了。西尾維新の多作な作品の相互コラボ連作短編集(映画の来場特典冊子) 自分自身と戦い続けると言う意味で西尾維新の作品群は青春小説である。極端なキャラクターばかり出る西尾維新の小説だけど、青春小説という点で共通しているのか…

DIVINE DESIGN〜アリストートスの密約

栗本薫[GUIN SAGA35]「神の手」読了。イシュトヴァーンはオーダインで焦燥していた。しかし、逆襲を企むクム群を逆に全滅させるほどの痛手を与え、トーラスへと凱旋するのであった。しかし、吹き荒れる嵐の中で、イシュトヴァーンに告白するフロリーに彼は叫…

SUPER CUB6〜(何かからの)卒業(何からの?)

トネ・コーケン「スーパーカブ(6)」読了。ナイナイの女子高生がとうとう、卒業してしまいました。入院生活後に補習と追試でなんとか高校を卒業し、卒業式が終わるや否や新たな生活のために三人で東京へのツーリング、そこは山梨とは違うコンクリートジャング…

L'Étranger〜地の果ての太陽

カミュ窪田敬作訳「異邦人」読了。この作品は大きく二部に分かれている。ママンが亡くなり埋葬する第一部とその後の殺人と法廷の様子の第二部である。ここで主人公ムルソーは自由人である自分と死刑囚になった自分の乖離に悩みつつもある種の諦観とも達観と…

CAT Tales[white]〜嫉妬を抱えた少女

西尾維新「猫物語[白]」「つばさタイガー」読了。「セブン」というキリスト教の「七つの大罪」を題材にした映画である。この小説は羽川翼という少女が「嫉妬」という感情を知り、それを克服していく哀しくも雄々しい物語である。実は、離婚した妻は幼少期か…

FRENZY OFFASCINATION〜予言の血の潮

栗本薫[GUIN SAGA34]「愛の嵐」読了。イシュトヴァーンを愛してるとアルド・ナリスに告げたリンダはナリスからの冷たい対応に悩んでいた。それを支えようとする二人の 騎士との間でナリスは決闘することになってしまう。決闘者アウレリアスの剣がナリスを貫…

Great detective BUTABUTA〜ジョージ・クルーニーだってぶたには癒されている。

矢崎在美「名探偵ぶたぶた」読了。ピンクのぬいぐるみ山崎ぶたぶた氏の活躍?を描いた連作短編集。内容とは直接関係はありませんが、読んでる時にラジオからサザンの「シャララ」が流れてきたときに不思議と涙が流れてきました。そんなハートウォーミングな…

The Magnificent Mongaul〜選択の光の公女

栗本薫[GUIN SAGA33]「モンゴールの復活」読了。トーラス陥落、白旗を上げる南門をついに入城する。アムネリスとイシュトヴァーン、敗走するクム占領軍、モンゴール新大公を宣言するアムネリス、その夜アムネリスはイシュトヴァーンに愛を誓うのであった。敗…

SUPER CUB5〜子熊さん、骨折しても無駄に起きない。

トネ・コーケン「スーパーカブ(5)」読了。ナイナイ尽くしの少女小熊さんに大トラブル。カブで事故を起こし、入院生活。そして女性用の大部屋は姦しく子勢揃いの女の園。しかし、不屈の小熊は日常とカブを取り戻すためには労を惜しまない。カブのエンジンのよ…

where are the readers〜期待の地平

石原千秋「読者はどこにいるのか」読了。小説論等を様々な例を挙げつつ論じている。 小説を書いているときに、悩む一人称の作者と作中の登場人物の同一視の問題が明確に解決しただけでも、読んだ価値を感じた。難しいところも多いし、引用文の多岐によって混…

DAS SCHLOSS〜堅牢なシステムと孤立した個人

カフカ/前田敬作訳「城」読了。最初読む前はあらすじから、勝手にルネ・マグリットの「ピレネーの城」のような壁に囲まれた城に近づくことのできない話だと考えていた。しかし、読みだすと、測量士という技術を持った「K」が村のシステムに翻弄される話で、…

Forrest Gump〜天の贈り物:サヴァン

ウィンストン・グルーム小川敏子訳「フォレスト・ガンプ」読了。映画とは違う感動を与えてもらいました。(トム・ハンクスの演技が頭を巡ってましたが)最終章では堪えきれずにボロ泣き。人生は知能指数やgiftedでさえなく、運命に争わず受け入れて一生懸命…

Lie, lie, Lie〜妖精さんと抗鬱剤

中島らも「永遠も半ばを過ぎて」読了。中島らもというと週刊ぴあの1P広告のてっちゃんの広告でしか知りませんでした。でも、燃え殻氏の著作に載っていたのを目に留めて、出来心で図書館で借りてしまいました。ところが、読みだすとこれが面白い。僕も心療内…

Okitegami Kyoko's Household account book〜「吾輩は猫である」も叙述トリックである。

西尾維新「掟上今日子の家計簿」読了。「掟上今日子の誰がために」「掟上今日子の叙述トリック」「掟上今日子の筆跡鑑定」からなる掟上今日子シリーズ第七段。内容としては西尾維新の推理小説に対する愛が注がれた小説です。忘れてはならないのですが(忘却…

GRASSHOPPER〜夜の罪と罰

伊坂幸太郎「グラスホッパー」読了。流石は伏線回収の鬼・日本のスティーブン・キング。ドライブ感溢れる文章にあっという間に読了してしまいました。三人の殺し屋の三つ巴の戦いに以前観た映画よりも面白いと感じたのは僕だけじゃないでしょう。#白猫Bookre…