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Flight of the Navigator〜リップ・ヴァン・ウィンクルと愛犬

「ナビゲイター」を観た。物語は単純明快。ひょんなことでUFOに攫われた少年が宇宙を旅して阿智年後に戻ってくる。そしてさすがディズニー映画。「未知との遭遇」のような深遠なテーマも狂気もない。ただそれだけでこちらが心配になるレベル。おそらく公開時…

Mission: Impossible – Ghost Protocol〜露西亜の真意

「ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル」を観た。考えてみれば冷戦時代は映画的に明確なものだった。今は敵が誰かわからなく。犯罪を誰かのせいにしやすかった。それがいいことなのか悪いことなのかわからない。#白猫独りロードショー Missio…

LE BIZZARRE AVVENTURE DI GIOGIO Parte5 VENTO AUREO〜

「ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風」を観た。 DIOの息子であるジョエル・ジョッバーナが主人公のジョルノ・ジョバーナノアール篇、舞台は杜王町からイタリア・ローマに移る。そしてそこにも黄金の戦士はいた。ローマから始まった戦いはヴェンチア・サルデーニ…

Mission: Impossible2〜白い鳩の羽ばたき

「M:I-2」を観た。「スパイ大作戦」ことミッション:インポッシブル第二作目。比較的地味な前作と違い、ジョン・ウーの演出はより派手にケレン味あふれる作品となったかもしれない。特にトライアンフを駆るバイクチェイスシーンはシリーズ全体の中でも好き…

JOJO'S BIZARRE ADVENTURE〜杜王町ではトニオのトラサルディがおすすめ!

「ジョジョの奇妙な冒険 ダイアモンドは砕けない」を観た。「グレートですよ、こいつは」「だが、断る!」数々の名言を残したジョジョシリーズ屈指の名作。ジョジョシリーズには副題があり「ダイアモンドは砕けない」は当初は仗助のクレイジー・ダイアモンド…

GURAN TORINO〜守護の価値

「グラン・トリノ」を観た。妻に先立たれた。頑迷な老人ウォルトは家族にも煙たがられる存在。しかしひょんなことから嫌っていたアジア移民のタオと出会い。最後には彼のために死に。遺言で彼のヴィンテージカーグラン・トリノを譲る。まるで魂を受けつが継…

CHAINSAW MAN〜魂の連鎖

「チェンソーマン」を観た。実にグロテスクでダークな物語。しかしこの作品と言い「呪術廻戦」といい機を見るに敏なジャンプが掲載していたのが興味深い。それは今の社会が求めている欲求がそれなのかもしれない。#白猫独りロードショー CHAINSAW MAN open.…

Ghost in Shell〜義体の向こう

「ゴースト・イン・ザ・シェル」を観た。原理主義者ではないが、正直残念としか言えない。せっかくスカーレット・ヨハンソンがキャスティングされているのに、全身タイツが全て台無しに。お決まりの空中ダイブの光学迷彩シーンも残念に拍車。やればやるだけ…

Dunkirk〜奇跡の救出劇

「ダンケルク」を観た。第二次世界大戦におけるフランス・ダンケルクにおける四〇万人の脱出劇を描いた映画。もちろん史実による。戦争映画を見て思うのが、きっと名前をつけられることもない数多くの戦争があるのだという事実。それは人間が戦争を数多く行…

Parallel World Pharmacy〜リヒテンベルク模様に導かれて

「異世界薬局」を観た。異世界転生ものも単にモンスターや魔物と戦うだけでなく現代の知識を普及して異世界を助けるという段階に来た。それはジャンルの幅を広げるだけじゃなく現実世界の「実学」の重要性を再認識することかもしれない。#白猫独りロードシ…

SSSS.DYNAZENON〜怪獣と姫

「SSSS.ダイナゼノン」を観た。最初に観た時はグリッドマンの二番煎じかと思った。でも改めて見直すと心理描写や合体ロボットの必然性がわかって深く愛せるようになったのかもしれない。#白猫独りロードショー SSSS.DYNAZENON open.spotify.com ikuzuss.hat…

ToYourEternity[season2]〜彷徨うフシ

「不滅のあなたへ Season2」を観た。丸い物体から変化し続け全てを取り込み続けたフシの旅は仲間を得ることで一段落する。しかし変化し続けることがフシの存在意義だとするなら、彼の旅は終わりがないのかもしれない。#白猫独りロードショー ToYourEternity…

GUNS AKIMBO〜鬱屈の二丁拳銃

「ガンズ・アキンボ」を観た。ゲームプログラマーマイルズは殺し合いをライブ中継するイリーガルなサイト スキズムに書き込みをした日から日常生活が一変する。両腕に拳銃をはめ込まれ、硝煙と銃弾に満ちたクレイジーな世界。しかしそれは決して彼にとって悪…

The cirque de Karakuri〜機械仕掛けの絆

「からくりサーカス」を観た。「滅びの美学」と言う言葉がある。これは「滅びを認めながらもそれでも生きることを諦めない」人間が生命のない人形を抱きしめその熱と優しさを感じる物語である。決して諦めない勇気が示された物語でもある。#白猫独りロード…

Your Name.〜ハリウッドリメイクには期待はできない!

「君の名は。」を観た。 今まで、Radwimpsを知らなかった僕のような人間には、まるで彼らのPVみたいに見えてしまいますが、何回も見れば見るほど、実に緻密に設計された映画だと分かります。 今後この映画がスタンダードだと思われると、今後のアニメ映画は…

HOTEL ROYAL〜逢の宿

「ホテルローヤル」を観た。舞台は地方の国道によくありそうなラブホテル。そこには人間模様というには深過ぎて、逆に浅い人間関係があった。誰もが通り過ぎるホテル。しかもラブホテル。そこにあるのは人生の断片かもしれない。#白猫独りロードショー HOTE…

Lord of War〜武器商人の生き様

「ロード・オブ・ウォー」を観た。「ボルジア家の圧政はルネッサンスを生んだ。それに引き換えスイス五百年の平和は何を生んだ鳩時計に過ぎん。」という言葉がある。しかし平和の象徴と思われるスイスでさえ皆徴兵制の国である。「戦争は反対?」と問われれ…

Tesla〜無線の世界

「テスラ エジソンが恐れた天才」を観た。現在我々はこうしてインターネットをはじめとする様々なインフラに支えられて生きている。おそらくその基礎を構築した天才はこのテスラであろう。もちろん偉大さや天才の優劣は比べにくい、そしてその意味もない。そ…

Last Letter〜北の空の文通

「ラストレター」を観た。正直に言うと僕は岩井俊二という監督が苦手だ。いわゆる「雰囲気映画」もしくは「おしゃれ映画」観終わった後「で?」としか思えない。全ての映画がカタルシスに満ちている必要はない。しかし、テーマも何もかも藪の中。なんのため…

THE MULE〜運転だけの人生

「運び屋」を観た。老人は疾る。ただひたすらに。それは家族のため。それとも自分のプライドのため。それは誰にもわからない。しかし時代が彼を飲み込もうとする。それでも彼は走る。まるで終われるように、走る。それしか彼にはない。孤独な老人の走り続け…

ODD TAXI〜AMラジオを聴きながら

「オッドタクシー」を観た。最初は「ズートピア」のような擬人化アニメと思っていた。しかし最終回になって自分と同じ「高次脳機能障害」患者の話だったとは。そしてもっと「高次脳機能障害」が知名度を上げるといいなとも思ったのである。#白猫独りロード…

AIRCRAFT CARRIER IBUKI〜専守防衛の要

「空母いぶき」を観た。なんとも歯切れの悪い映画である。そかし、その「歯切れの悪さ」が日本という平和憲法を掲げた国の立場の弱さ、微妙さを物語っているのかもしれない。武装集団を「中国」などの国名と明言できないのがその証拠である。人によってはこ…

What to Do With the Dead Kaiju?〜腐敗した映画

「大怪獣のあとしまつ」を観た。正直に言おう。ちょっと見るのを楽しみにしていた。しかし、何度寝落ちしそうになったことか。そして傑作「シン・ゴジラ」の片鱗が観れると期待した自分を殴りたくなったことか。緊張感のない芝居はまさに茶番。「シン・ゴジ…

Edge of Tomorrow〜希望の死亡

「オール・ユー・ニード・イズ・キル」を観た。「死ぬ気で」という慣用句がある。でも死ぬわけではない。しかしこの映画の主人公ウィリアム・ケイジは本当に勝つまで、死ぬことを繰り返す。全て愛する人と自分のために。何度でも何度でも。死ぬ度に工夫を凝…

Saving Private Ryan〜最前線の恐怖

「プライベート・ライアン」を観た。まずは噂の冒頭の圧倒たる戦闘シーン。これでもかというくらい身も蓋もない戦闘描写。無謀とも思える上陸作戦。ここだけで過去の戦争映画を凌駕するかももしれない。しかしここからがこの映画の本質。二等兵の救出。命が…

Uyazaki chang wa Asobitai〜見守りたい二人

「宇崎ちゃんは遊びたい」を観た。高校以来の先輩後輩、目つきの悪いボッチな先輩桜井とちょっとウザい宇崎花のいわゆる「お前らとっとと付き合っちゃえ」ラブ・ストーリー。確かにこんなコンビがいたらぜひ見守らせてもらいたいと思うかもしれない。#白猫…

Lady Bird〜お日様に向かって

「レディ・バード」を観た。サクラメントに住む高校生の少女は自らをレディ・バードと名乗っていた。これは彼女が自らの進路を決めた時、初めて(気に入らなかった)周囲に愛情と慈しみを見つける物語である。アラニス・モリセットの曲に憧れを抱く少女が一…

Rocketman〜Giftedの孤独

「ロケットマン」を観た。まずは生きているスーパースターのカミング映画をよく作ったと思う。僕はエルトン・ジョンのことはほとんど知らない。有名な曲例えば「Your Song」くらいしか知らない。だから思い入れも特にない。しかし、観ていて神様に贈り物(才…

Baby Driver〜音で疾る

「ベイビー・ドライバー」を観た。組織の逃がし屋として働くマイルズ(ベイビー)は事故による耳鳴りを嫌うためイヤフォンで大音量で音楽をかけながら走る。彼に聴こえているのは本当に耳鳴りなのか、それとも聞きたくないことなのか。それは誰にもわからな…

DEMI HUMAN〜不死vs不死

「亜人」を観た。僕は基本的にアニメや漫画の実写化には否定的だ。そしてこの作品を観て傑作とは言えないが、悪くはないと思った。そもそも漫画の実写化がほぼ失敗するのは何故だろう。まず漫画原作に対するリスペクトの欠如、実写にすると漫画のイメージと…