very Day a Good Day:〜哀しみの茶道

「日々是好日(にちにちこれこうじつ」を観た。

僕は、茶道に関しては、建築の師匠の名取後初のお茶会に人数合わせで招かれたくらいで、ほとんど何も知らないと言って良いと思う。その時は、師匠の友人(7つ年上の片思いの女性)のおじいさんの着物を借りて、ほとんど書生さんみたいななりで、なんとか隣の人の真似をしてやり過ごしたが、今考えると、なぜあの機会にそのまま茶道を学ばなかったのか、不思議でならない。ちなみに、「おじぎ」とはリハビリでも重要な要素で、背筋と骨盤及び立つ動作とは切っても切り離せない関係なのである。映画は淡々と日々の移ろいを描きながら、茶道の心描いています。作中で「お茶は形から、心は後から」と言ってますが、今の僕の身体では形を作ること自体が難しいので心の行き先が定められなく感じてしまいます。よく、安藤忠雄やいろんなデザイナーがインスタントコーヒーでも作動はできるというようなエピソードがありますが、彼らは既に形ができているのでしょうね。「習うより慣れろ」と言われていますが、この映画を観ていると、心底茶道が習いたくなります。#白猫独りロードショー

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very Day a Good Day

【追記】

この映画は半年くらい前にも鑑賞したのですが、前回見た時に樹木希林にしみじみと感銘を受けて、思わずエッセイを買ってしまいました。

【追記】2この映画とは関係ありませんが、東京に雪が降った今日、甥に息子が生まれました。

【追記】3京都の方では、車椅子で茶道を楽しむ会があるようです。

正座じゃなくても大丈夫、車椅子ユーザーも楽しめる「快適な茶道」を広めたい(京都新聞) - Yahoo!ニュース

【追記】4師匠の友人の片思いの彼女は、その後しばらくして癌で他界してしまいました。

「けっこうな、お手前でした。」

【追記】5樹木希林をなくした日本映画界はどうなってしまうのでしょうか。R.IP.樹木希林