「時計じかけのオレンジ」を観た。
何の証拠もないけれど、大友克洋はアキラを描くときにこの映画を参考にしたような気がします。例え、直接の参考にしてなくてもシネ・フィルの大友がこの映画を見てないわけがないので、無意識にしても影響は受けてるでしょうね。それから、ファッションやインテリアが、実に70年代的で実に素晴らしく感じます。殺人を犯したアレックスは14年の求刑を受けるが、新しい矯正治療の人体実験と引き換えに減刑を受け入れるが、矯正治療とは無理矢理に暴力、強姦、戦争などの映像をベートーヴェンの音楽とともに見せ続けられるというもので矯正後には暴力の香りを感じただけで吐き気を催すようになるほどの効果を発揮した、しかし、外界に出ると昔の仲間は警官となり、アレックスは半殺しの目に遭ってしまう。それを政治の道具にしようとアレックスの周りに群がる政治家たち。果たして裁くのは誰か、本当に狂っているのは誰なのか。少なくともこの映画を50年以上前に作ったキューブリックは天才であると確信しました。#白猫独りロードショー