THE STUDY of EVIL MASK〜星野源で映画化はいかが

栗本薫「鬼面の研究」読了。

「優しい密室」に続く伊集院大介+森カオルコンビの推理小説。これもハードカバーで買った記憶があるので、よほど栗本薫にハマっていたんでしょうね。優しい密室からは10年以上経ったころ、森カオルは作家として生きており、伊集院大介は名探偵と呼ばれていたのである、森カオルTO伊集院大介はテレビの取材でテレビスタッフの故郷である《鬼家荘》(くがのしょう)を訪れることになった、ネタバレ的に言ってしまうと、本の題名や語り口(文体)WO使った一種の叙述トリック人っているのである。要は横溝正史などの戦前の探偵小説を装った推理小説なのである。つまり、何かあるぞと思わせぶりでいて、内容的には普通の推理小説であって、おどろおどろしいトリックさえも叙述トリックの一部なのである。おそらく栗本薫が、その当時には中島梓としてテレビ出演していたことも、目眩しの一つだったと思われる。そして嵐の山荘という設定も携帯電話やインターネットが普及した現在となると、その状況を作り出すことこそが難しくなってしまうのである。ふと、思い出したが、単行本のこの本を僕は一体どこで呼んだんだろう?確かに僕は高速バスで通学していたので、行き帰りの間は読書時間か睡眠時間として使っていたが、革の学生鞄では、運びにくかっただろうし、お弁当箱は今のようにしっかりとしたパッキングのあるものじゃなくアルミアルマイトだったので、度々汁漏れを起こし、教科書には煮物の茶色が滲んでいたが、小説はそれを嫌って弁当箱とは遠い区切りの中に入れていたのである。閑話休題、ところで、伊集院大介を映画化するとしたら、星野源なんていかがでしょうか?金田一耕助大泉洋ってのも面白いけれど(苦笑)そういえばこの作品には「読者への挑戦」がついているんだった。#白猫Bookreview

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【追記】この小説と「優しい密室」と「ぼくらの時代はぼくの高校時代のバイブルだったのかもしれません。