「ダーククリスタル」を観た。なんでこの映画に僕は惹かれるのだろう。それは、間違いなく一冊の画集の存在からである。新潟・長岡の駅ビルの書店で偶然見つけた画集はブライアン・フラウド「フェアリー」という大判の画集で中には美しい妖精がちょっとエロチックに描かれており、僕は一目で虜になった。それからは放課後に日参して立ち読みに耽る毎日が続いたが、ある日ようやく売れてしまったのか、書架に画集は無くなってしまった。もちろん高価な画集（今調べたらAmazonで2900円）を高校生が帰るわけもなく、上京してからようやくこの映画の上映にたどり着いたというわけである。
スクリーンの中の異世界は想像通りの薄暗くクリーチャーが跋扈する素敵な世界であった。だから今日観たときも懐かしく、あのころの思い出と共に思い出しながら見ていたのです。あの頃はファンタジーの世界に憧れて、音楽は高中正義の「虹伝説」。物語は栗本薫の「グイン・サーガ」に深く傾倒していた。そして、映画は実に「指輪物語」的で皿の、いろんな映画に影響を与えたことが確認できたのである。＃白猫独りロードショー
