「カセットテープ・ダイアリーズ」を観た。イギリスの片田舎ルートンで燻るパキスタン移民の少年ジャベドは日々鬱屈していた。人種問題、労働問題、女性問題、家族問題、学生生活。しかし、彼には親友からもらったノートに書き綴った「言葉」があった。そして友人に借りたカセットを聴いた途端に世界は一変する。差別され追いやられてきた彼は言葉という武器とボス（ブルース・スプリングスティーン）の音楽を両手に掲げついに文章が認められ作家への道を始めるのであった。カレッジの卒業発表で彼は父に向けて告げる。「夢を叶えることは素敵だ。でもその前に現実を生きろ。」もう彼は臆病な子供ではなく武器を持った大人になったのかもしれない。＃白猫独りロードショー
