green book〜黒人差別は過去だけじゃない

「グリーン・ブック」を観た。タイトルのグリーンブックとは黒人が安全に旅をするためのガイドブックであり、二人がニュー・ヨークから南部に旅立つ前に渡されたものである。粗暴でレイシスト、しかも無教養なイタリア人が徐々に黒人のピアニストとの友情とも言えない心の交わりを作り上げていく。時は60年代の南部といえば今でも黒人差別は厳しいのだろうし、アメリカ社会の暗部を曝け出しながらも南部のツアーを続け、妻への手紙を添削する姿には、冒頭のレイシストの影はもう見当たることはない。最後のしがない黒人専用のレストランでの演奏は豪華な(黒人差別で食事も取れないような豪華なホテルでの演奏よりも価値があるように思えた。そして実話というのもこの作品の素敵なところである。#白猫独りロードショー

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