「アップグレード」を観た。最初に断っておきます。ここにこれから記すのはあくまで僕の個人的な意見であり、「障害者」という一括りの人々の意見ではないことを明言しておきたいと思う。おそらく、映画制作者の意図は小さなチップに全身を支配される全身麻痺の男の悲哀や切なさや、技術の怖さを描きたかったのかも知れない。でも、僕は全く違うことを考えていたのである。チップに支配されるだけで障害者(特に健常者から障害者になった)としての身体が治るなら是チップにでもなんでもいいから非支配してもらいたいということであった。これを障害者の本音と見るか、皮肉とみるか、それは読む人に委ねたいと思うのであった。#白猫独りロードショー