LOOPER〜30年後の因果応報

「ルーパー」を観た。ブルース・ウィリスとタイムトラベルというと名作「13モンキーズ」を思い起こさせるが、どちらかというと「ターミネーター」に近い作品と言えるかもしれない。冒頭から30年後の自分を抹殺すれば、そいつが持っている金塊でその後の人生は約束されるというルールが腑に落ちるまで、誰が主人公かさえ判りづらいが、徐々に解けていく謎と共に設定のいい意味でのヤバさがわかり、加速度がついて面白くなっていく。重要なことは体に刻んでいく姿はクリスファー・ノーランのメメントを思い起こさせるが、組織のボスを倒すため幼少期を狙うのはやはり、「ターミネーター」の姿がダブる。潤沢な予算の映画とは思わないけれど、アイデアや演出で雰囲気を盛り上げた映画だと思った。そして銃撃シーンは流石のブルース・ウィリス、やはり絵になる。そして、タイトルが結末を暗示させていて面白かった。

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LOOPER/ルーパー

#白猫独りロードショー【追記】伏線回収もお見事。