栗本薫
栗本薫[GUIN SAGA60]「ガルムの報酬」読了。モルダリアのアリストートスは処刑された。数々の悪行を諸兄の前で暴かれて、最後はイシュトヴァーンの刀の錆となるが、それをとがめるものとてなく、逆にカメロンにイシュトの手が汚れるのを心配までされた。一方…
栗本薫[GUIN SAGA59]「覇王の道」読了。孤高の魔導師ヴァレリウスは言った。「覇王になることは人でない何か、つまりひとでなしになることだと」しそしてイシュトヴァーンは真実を知り軍師アリと決別を決意する。そしてキタイの竜王は中原を狙おうと牙をむく…
栗本薫[GUIN SAGA58]「運命のマルガ」読了。パロの魔導師宰相ヴァレリウスは言った。「ナリス様とイシュトヴァーンはヤヌスの道具だと」戦場を抜け出しマルコと二人マルガに赴いたイシュトヴァーンはヴァレリウスとナリスに懇願した。「俺の手を取ってくださ…
栗本薫[GUIN SAGA55]「ゴーラの一番長い日」読了。決戦の火蓋は落とされた。イシュトヴァーン率いるモンゴールユラニア連合軍はクムタリオ大公と戦った。初戦から獅子奮迅の戦いを見せるイシュトに引かれるように連合軍は戦った。果たして戦の決着は?#GUIN…
栗本薫[GUIN SAGA54]「紅玉宮の惨劇」読了。紅玉宮の謁見の間は惨劇の舞台となった。それはアリストートスと公子タルーの陰謀であった。疲弊したとはいえユラニアにトドメを刺すかのような悪夢の始まりである。そして世界は乱世へと転がり込むのかもしれない…
栗本薫「ガルムの標的」読了。とうとうアリの魔の手が「煙とパイプ亭」にかかろうとする。しかし間一髪かメロンが阻む。一方マリウスのいないタヴィアは愛娘マリニアを出産する。アリの所業に怒髪点を突くかメロンは決意した。アリを始末することを。処刑一…
栗本薫[GUIN SAGA29]「ドールの時代」読了。カル・ファンの拷問によりアルド・ナリスは片脚を永久に失ってしまった。魔導師ギルドは元締めカロン導師がナリスに小タクトを図った。哀れなヴァレリウスは恋も何もかも失ってしまった。果たして世界はドールの版…
栗本薫[GUIN SAGA50]「闇の微笑」読了。公約の百巻の折り返し地点です。あとがきでは多少感傷的な栗本薫でしたが、物語は「死んだアルド・ナリスより生きているアルド・ナリス」を彷彿とさせる展開。とうとうクリスタル市庁舎事変は最悪の結末を遂げる。アム…
栗本薫「伊集院大介の冒険」読了。「そういう気がする」で有名な名探偵伊集院大介の八編の連作短編集。これは、あまり理性的とは言われないかもしれないが、物語の本質は彼の人に対する、優しさの物語であるからかもしれない。 Adventure of Daisuke Ijuuin …
栗本薫[GUIN SAGA49]「緋の陥穽」読了。アムブラを基点としてクリスタルが燃え始めている。それもアルド・ナリスを中心として、暗躍するヴァレリウス、リギアの手を掻い潜ってカル・ファン導師の魔の手がナリスの命を狙い続けた。一方ナリスはグインとノスフ…
栗本薫[GUIN SAGA48」読了。アムブラ燃える。ついに学生の王政に対する鬱憤が燃え盛る。一方王立学問所カルファンとモンゴールの軍師カル=モルの繋がりが白日の元に晒されそうになる。モンゴールでカメロンは暗躍し、ナリスは古代帝国の影を感じ取った。#G…
栗本薫[GUIN SAGA47]「アムネリスの婚約」読了。ヴァラキア提督メロン提督は間に合った。モンゴール宮廷に忍び寄るアリストートスの魔の手から愛するイシュトヴァーンと「煙とパイプ亭」の人々を、そしてアムネリスの恋心も救ったのかもしれない。#GUIN SAG…
栗本薫[GUIN SAGA46]「闇の中の怨霊」読了。第二次ユラニア戦役が終わったとき、イシュトヴァーンにようやく家族ができた。しかしユラニア出立の前夜、何者かによってリーロは姿を消した。暗躍するはモンゴールの軍師アリストートスその人。しかもそれは彼の…
栗本薫[GUIN SAGA45]「ユラニアの少年」読了。グインはアルセイスを去った、ユラニアを去った。そしてときを同じくユラニアの英雄青髭オー・ランは堕ちた。イシュトヴァーンはユラニアの下町で、ヴァラキア時代の友人似のリーロと出会う、それを苦々しく思う…
栗本薫[GUIN SAGA44]「炎のアルセイス」読了。この巻の発刊でギネスには未登録だが、世界最長の小説になったらしい。しかし物語は第二次ユラニア戦役の終盤。アルセイスに迫る三石連合軍。紅玉宮の囚人塔でグインに待ち受けるのは闇の司祭グラチウスの怪しい…
栗本薫[GUIN SAGA43]「エルザイムの戦い」読了。豹頭の超戦士グインは知らなかった。人の心の癒やされない渇望と果てしない絶望を。シルヴィア姫を拐かした大公ダリウスはサウル皇帝の死去の混乱に紛れてバルヴィナ城に逃げ込んだ。それを追うケイロニア黒龍…
栗本薫[GUIN SAGA42]「カレーヌの邂逅」読了。シルヴィア救出作戦のため終結する連合国。そこにはイシュトヴァーン率いるモンゴールがいたのである。ケイロニアで袂をわかったぐいんとイシュトヴァーンの再会。しかし突然土下座して詫びるグイン。それを陰で…
栗本薫[GUIN SAGA41]「獅子の星座」読了。シルヴィア姫拉致事件の顛末。誘拐犯はとうとう皇弟ダリウスとユラニアとの犯行に決まった。そこから豹頭王を巡る下準備が繰り広げられ、ユラニアと戦火開かれる寸前グインを頼ったマリウスがサイロンにようよう辿り…
栗本薫[GUIN SAGA40]「アムネリアの罠」読了。ケイロニア皇帝ケイロニア・アンタイオスは「ヤーンは、奪い給い、与え給う」と忠臣アンテーヌ侯アウルスに語った。「ヤーンは、奪い給い、与え給う」と。今回のグイン・サーガはグインにほのかな恋心を寄せるシ…
栗本薫[GUIN SAGA39]「黒い炎」読了。マリウスの周りに陰謀が集まるのか。トーラスにも彼の落ち着く場所はないのか。カロンとデンを足すくるべくトーラスを経とうとするマリウス。しかし運命の悪戯か。とーラスの市門でイシュトヴァーンと出会ってしまう。あ…
栗本薫[GUIN SAGA38]「虹の道」読了。ほとんど基本的にリンだとアルド・ナリスのロイアルウェディングの話である。しかし重要なのはケイロニアのグインの動向(姫のピンチ)とマリウスの再登場の意味である。個人的には「煙とパイプ亭」をはじめとする庶民の…
栗本薫[GUIN SAGA36]「剣の誓い」読了。待望のカメロン来訪に喜ぶイシュトヴァーンであったが、それは同時に、フロリーとの逃避行を諦めることであった。傷心のイシュトヴァーンに知らされるリンダとアルド・ナリスの婚礼の知らせ。その様子を見たアリストー…
栗本薫[GUIN SAGA35]「神の手」読了。イシュトヴァーンはオーダインで焦燥していた。しかし、逆襲を企むクム群を逆に全滅させるほどの痛手を与え、トーラスへと凱旋するのであった。しかし、吹き荒れる嵐の中で、イシュトヴァーンに告白するフロリーに彼は叫…
栗本薫[GUIN SAGA34]「愛の嵐」読了。イシュトヴァーンを愛してるとアルド・ナリスに告げたリンダはナリスからの冷たい対応に悩んでいた。それを支えようとする二人の 騎士との間でナリスは決闘することになってしまう。決闘者アウレリアスの剣がナリスを貫…
栗本薫[GUIN SAGA33]「モンゴールの復活」読了。トーラス陥落、白旗を上げる南門をついに入城する。アムネリスとイシュトヴァーン、敗走するクム占領軍、モンゴール新大公を宣言するアムネリス、その夜アムネリスはイシュトヴァーンに愛を誓うのであった。敗…
栗本薫[GUIN SAGA32]「ヤヌスの戦い」読了。アムネリス立国の報を得て各国は動き出し始める。初戦こそイシュトヴァーン率いるモンゴール軍は圧勝するも、次の戦いで総崩れとなりそうな瞬間、まさにそのときにアリオン軍が戦場に駆けつけるのであった。一方ト…
栗本薫[GUIN SAGA31]「ヤーンの日」読了。ルシニアの廃砦に集結するアムネリスとイシュトヴァーン一行を取り囲む軍勢三万、それは小マルス伯マリウスの軍勢であった、時は満ちとうとうアムネリスはモンゴール大公国独立宣言を発する。いざトーラスへと駆け上…
栗本薫[GUIN SAGA30]「サイロンの豹頭将軍」読了。ユラニア遠征の締めくくりとばかりにグラ知薄は最後のグインへの誘惑を試みるが、あえなくグインの精神力に一旦はグインへの誘惑を諦め、ノスフェラスへ籠ることを告げるが、Resonance〜の帰国前にネリィ公…
栗本薫[GUIN SAGA29]「闇の司祭」読了。虜囚のアムネリスとフロリーはイシュトヴァーンと供に離宮から脱出を図り、グインとサウル老帝は紅玉宮へと入場するのであった、そしてユラニア大公オル・カンとの謁見の場でかの有名な《ユラニアの三醜女》に出会うの…
栗本薫[GUIN SAGA28]「アルセイスの秘密」読了。ケイロニア軍を除籍したグイン率いるグイン軍は一路紅都アルセウス目指すが、直前で停止し、青髭オー・ラン将軍との邂逅を果たす。さらにサウル老帝の蟄居するバルヴィナ城にてサウル帝と邂逅し、ゆらにあの真…