「ナイト・メー・ビフォア・クリスマス」を観た。ティム・バートンの真骨頂である、マイノリティのマイノリティによるマイノリティな映画。悲しいことにハロウィンの街のジャックは決して悪いことをしようなどとは全く考えず、逆に皆の幸せを願いつつそのやり方さえわからずにいつの間にかクリスマスを破壊してしまう。しかしスナフキンが見ようによってはあたしいホームレスに見えてしまうように、物語が終わった後に拗れた僕らはサンタ・クロースの笑顔に幸せを感じることはできない‥‥逆に針金手足で骸骨頭のジャックに愛しささえ感じてしまう。