「プリズン・エクスペリメント」を観た。ちょっとしたホラー映画だった。アルバイト学生を看守と囚人に二分し、擬似刑務所で何が起こるかという有名な実験である。大きく三つの恐ろしさがある。
ひとつは番号で呼ぶことによってひとは容易く人間の尊厳を喪失してしまう。
次に、人は役割や枠を与えるとそれによって人格をそれに合わせて変えること。
最後の一つは実験者たる教授たちがいつの間にか「何か」に変貌していくことである。
この実験が有意義であったことはわかる。しかし、それがどう有意義なのかは知りたくも考えたくもない。#白猫独りロードショー