BEING THERE〜暫定私的一番寓話映画

「チャンス」を観た。

ピーターセラーズの遺作。以前、アマプリでレンタルして観たのですが、U-NEXTに作品があったのでもう一度観ることにしました。そのくらい、私的なランキングでもナンバーワン映画なのです。

(おそらく)知的障害者で外界を知らず屋敷の庭を世話するだけの(苗字さえない)庭師(GARDENER)チャンスが屋敷の主人お死去により、生まれて初めて外に出かけるが、無垢な彼の行動や発言を周囲が勝手に深読みして最終的に政界まで進出してしまうが、その時に流れてくるのが、2001年宇宙の旅のテーマ曲ツァラトゥストラはかく語り気であり、要は彼はモノリスのような存在であることを暗示しているのです。寓話なので、多くは語りたくありませんが、そもそもピーターセラーズといえばピンクパンサークルーゾー警部として一世を風靡するが、そんな彼の遺作がこういう静かな寓話であること自体が寓話的に感じられる。

 

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BEING THERE

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立ち居振る舞いがまるでルネ・マグリットのシュールな絵画のよう

ラストシーンの湖の水面に傘を差し込むところは、さまざまな常識がひっくり返された思いがして、それ言えに僕はこの映画を大切に思っているにです。#白猫独りロードショー

 

 

 

 

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