温故知新

シン新環境〜真紅の轟天號検討

2023.7.26 目覚めたのは寝ている間流し続けているJ-waveの曲の変わり目だったのかもしれない。そこから何かモヤモヤするものを感じた。しばらくして先日買ったノートパソコンを含めたパソコン環境に思い当たった。#白猫日記#J-wave ・どうも今の僕ではWindow…

THE Door into Summer〜彼にジンジャーエールと小皿を

ロバート・A・ハインライン小野美佐訳「夏への扉」読了。『新訳版』である。残念ながら「旧訳版」は読んだことがなかった。読後読んでなかったことを後悔した。古典的な「タイム・トラベルもの」のSFである。有名な本だけにうっすら内容は知っていた。『新訳…

Do Androids Dream of Electric Sheeps?〜空っぽの屋上

フィリップ・K・ディック浅倉久志訳「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」読了。今まで読む機会はあったけど、なんとなく勿体無いような気がして未読のままでした。もちろん映画と内容が違うのはわかっていました(タイトルの「ブレードランナー」でさえウ…

praise of shadows〜日常の美

谷崎潤一郎文大川裕弘写真「陰翳礼讃」読了。実は、谷崎と言うと、美学に凝りすぎて、拗らせた文学者というイメージが先行して多少苦手としていたことは否めない。しかし、本書を正面からちゃんと読んでそれが、半分当たっているが、半分は的外れであったこ…

Feeling is too much Sauce〜昭和軽薄体は伊武 雅刀都島冴子の声でお願いします。

椎名誠「気分はダボダボソース」読了。実は椎名誠との出会いは文章じゃなくラジオであった。当時NHK FMで「ふたりの部屋」というドラマ番組?があり、僕は熱心なリスナーだった。そこでこのエッセイの第四章「日本の異様な結婚式」を伊武(デスラー総統)雅…

let's see anything〜幻想の留学生業

小田実「なんでも見てやろう」読了未遂。一章も読めませんでした。沢木耕太郎を読む前に読んでおこうと思ったけど。やはりに世代も前の著者の主張は老人の戯言にしか思えませんでした。#白猫Bookreview let's see anything

The Graduate〜沈黙の響き

「卒業」を観た。卒業とはもちろん「通過儀礼」である。では、主人公ベンジャミンは何から卒業したのだろう。スクエアな大卒の若者にとって初めて出る社会の洗礼かもしれないし、養ってもらってきた家かもしれない。でも、彼は花嫁を略奪したことは後悔しな…

L'Étranger〜地の果ての太陽

カミュ窪田敬作訳「異邦人」読了。この作品は大きく二部に分かれている。ママンが亡くなり埋葬する第一部とその後の殺人と法廷の様子の第二部である。ここで主人公ムルソーは自由人である自分と死刑囚になった自分の乖離に悩みつつもある種の諦観とも達観と…

DAS SCHLOSS〜堅牢なシステムと孤立した個人

カフカ/前田敬作訳「城」読了。最初読む前はあらすじから、勝手にルネ・マグリットの「ピレネーの城」のような壁に囲まれた城に近づくことのできない話だと考えていた。しかし、読みだすと、測量士という技術を持った「K」が村のシステムに翻弄される話で、…